広報誌「上野」Vol.0
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上野学園が掲げる今後に向けた三つの課題と改革の取り組みす。短大や大学の学生や教員が上野に出演したり、高齢者施設でボランティアコンサートを行ったりしています。2016年秋からは、台東区の教育による地元の小中学校への音楽指導も行っており、今後はこの現場での取り組みを、実際の授業にも取り入れていきたいと思っています。の中でも活かされています。中学では、ールドワーク」というプログラムを実施しています。これは1年生は「サイエンス」、2年生は「ソーシャル」という視点から、動物園や科学博物館、上野もらう取り組みです。例えば「雪が降った時にあの動物はどのように過ごしているのかな?」という疑問を持った生徒が先生とすぐに動物園に行き、自分の目で観察できる――こうした経地域での活動にも力を入れていま駅構内で演奏したり、地元の下町七夕まつりや国立博物館、国立西洋美術館の企画に合わせたミニコンサート委員会にも協力をいただき、大学生地域を活かした取り組みは、教育少人数制を活かして、「上野公園フィ公園などへ赴き、実際のフィールドで体感し、考えるという体験を重ねて験は、上野という地にあるからこそ実施できることだと思います。このような地域性を取り入れた様々な取り組みを中学から大学に至るまで、今後もさらに充実させていきたいと考えています。Q.少子化の中で上野学園が存続、発展していくための課題はありますか。現在、上野学園では三つの課題を掲げています。一、スチューデント・センタード二、教職員の能力を最大限に活用すること三、学園と社会のつながりを一層強めていくこと具体的な内容については、この広報誌上で順次ご紹介していきたいと考えていますが、平成29年度は、以上三つの課題を中心に見据えた教学体制を推進させていくために、それを支える法人部門の改革から取り組んだ1年となりました。2017年4月に理事長室の直下             7に経営改善室を設置し、総務の体制の見直しから取り掛かりました。まずは経営方針に則したコスト管理ができるよう、ICTを活用した予算管理システムと稟議システムを導入し、2017年7月から大学で、9月からは中学と高校で稼働させました。すべての支払いが付番され、使途が明確化されており、稟議から支払申請、予実管理まで一貫した電子化を図ることで、不要不正な支出を防ぐことが可能になっています。電子化された稟議では、同時に複数人で検討できるため、効率的に協議を進めながら適正な支出が行えます。この結果、稟議の迅速化が実現すると同時に、透明性も大きく向上しました。行事など長く伝えられてきた伝統が多々あります。私自身、そうした大事な伝統はきちんと引き継ぎ、次世代に伝えていきたいと強く思っています。したことによる弊害も少なからずあったことにも気付きました。そうした、ある意味滞っていた部分を改めて見直し、職員にも自ら個々のプロジェクトを推進するに当たって、じっくり考え、アイデアを出し合い、相談や議論を重ねながら、より良いものを作り上げていく環境作りをしていってほしいと願っています。そこで練り上げられたアイデアが、教員たちが描く教育環境作りに役立つのではないかと考えます。重ね、教職員と、より良い上野学園を一緒に作り上げていきたいと考えています。Q.他にも形になったものがありますか。その新たな取り組みの一つなのです。会とのつながりの一層の強化」を掲げており、そのために学園の広報活動の強化に取り組んでいます。発行し、「人」に着目し、学生・生徒、教職員、卒業生、そして長く上野学園を見守ってきてくださった地元上野の方々にも登場していただき、学園の魅力を内外に発信していく予定です。ようお願い申し上げます。本学は歴史の長い学校故に、恒例その一方で形骸化したり、属人化こうした取り組みを今後も丁寧に実は、この学園広報誌「上野」も、将来に向けた課題の一つとして「社今後は、広報誌「上野」を定期的にこれまで以上のご支援を賜ります写真:川澄建築写真事務所校舎棟

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